こんにちは(*´▽`*)
先日8日、有識者でつくる国際記念物遺跡会議(イコモス)の国内委員会で、
後世に残したい「日本の20世紀遺産20選」の一つに瀬戸大橋が選ばれました。
今回選ばれたのは香川県側の南備讃瀬戸大橋と北備讃瀬戸大橋が対象で
「つり橋のシンボル」とされています。
選考メンバーの山名善之東京理科大教授は瀬戸大橋について
「日本のつり橋技術の最高峰。明石海峡大橋の方が長いが、
瀬戸大橋は道路と鉄道の併用橋で、伸縮装置などに技術的工夫が凝らされている」
と選考理由を述べられたそうです。
坂出市と岡山県倉敷市を結ぶ瀬戸大橋は1988年4月10日、着工から9年6カ月をかけて完成し、
海峡部に架かる六つの橋の総称で、高架橋区間を合わせた総延長は約12.3キロ。総工費は約1兆1300億円。
「南・北備讃瀬戸大橋」は坂出市与島から番の州に至る3.2キロの備讃瀬戸航路上に架かる2連つり橋で、
道路鐡道併用橋としては世界最大級のつり橋です。
両橋が共有するアンカレイジ(橋台)でそれぞれのケーブルワイヤをつなぎとめる世界初の形式が採用されるなど
国内の長大橋建設技術の基礎となったようです。
「20世紀遺産」は瀬戸大橋のほか、日本で最初に開業した東海道新幹線や、
明治以降の建築で始めて国宝になった東京都の迎賓館赤坂離宮なども選定されています。
山名教授は「今回の選定がユネスコへの推薦に直接結びつくものではないが、
将来的に世界遺産になる可能性はある」とも述べられているそうです。
関西、中国地方からお越しの折には、ぜひ「20世紀遺産」の瀬戸大橋から
瀬戸内の多島美を眺めながらお越しくださいませ。
寒い日は紅梅亭の温泉にゆっくり浸かってお寛ぎくださいませ。
情報企画課 長尾